私の最も好きなアーティストは、19世紀のフランスの画家アルベール・マルケです。
出会いは、様々な展覧会へ手当たり次第に出かけていた画学生だった高校1年の時。上の写真の画集はその展覧会で購入した図録で、薄い半透明のカバーは敗れて捨ててしまったけど、以来ずっと私の癒しの本です。
マルケの作品はざっくりしたタッチの風景画がほとんどですが、ざっくりしているのに、ものすごく繊細でエレガントな雰囲気を持っています。
空気を描くのが上手いというか、描かれた風景は素朴で、まるで知っている場所のように懐かしく、ずっと見ているとそこにいるような感覚になります。
初めて見た時に特に衝撃を受けたのは水の表現です。こんなにシンプルに水を描けるなんて。
現在自分が創っているものは現代アートなんですが、ずっと変わらず好きな作家です。
ヤマザキマザック美術館というのが私の家から30分圏内にあるのですが、まだ一度も行った事がなかったので気になって調べていたら、所蔵品にマルケが数点あったので俄然行く気が湧いてきました。今回の緊急事態宣言も明日で解除なので、出かけてみようと思っています。宣言中の方が空いていて安全だったかな。まあとにかくマルケに会いに行きたいです。